フランチャイズ加盟の基準点はしっかり把握しましょう!
フランチャイズ加盟を選ぶ際の基準が7つほどあります。
1.加盟する会社の知名度
2.加盟する業態の将来性
3.加盟する会社の理念・経営方針
4.加盟店の数
5.サポートの有り・無し
6.ロイヤリティーの金額
7.開業資金の程度
これは、フランチャイズ本部の看板を借りてビジネスをする場合、特に店舗を持って営業する場合は非常に重要になってきます。
名前を聞いただけで、メニューがイメージできる様なフランチャイズは、フランチャイズに加盟することの最大のメリットです。
それが無い場合は、一から自分でその味なりサービスを宣伝していかなければなりません。
さらに、知名度があるっということは宣伝の際にテレビCMや広告などが本部が打ってくれています。もちろん宣伝費用は取られますが、大体が加盟店で分割して請求されるので金額は少なくて済みます。これ非常に大きなメリットですね。
個人でテレビCMなど打とうものなら、地方でも制作費まで入れるとウン百万必要になってきます。そう考えるとやはりフランチャイズ本部の知名度というのが如何に有利なのかをご理解いただけると思います。
ただ、あなたが
「俺は一からこの店を売ってやんぜ!本部なんか当てにしてられるか!卸しと商品の開発だけやってりゃいいんだよ!」
という気合がバリバリの方であれば、知名度がないということがその地域を独占的に展開できるというメリットに変えられます!
こうなると、フランチャイズで独立というよりも、「起業家」という感覚の方がいいかもしれません。フランチャイズ本部の知名度が低い分、ロイヤリティーが少なくて済むこともありますし。こういう使い方もフランチャイズの1つの使い方です。でも、
あまり経験が無く、慎重派の方は知名度が大きいフランチャイズ本部をえらびましょう。
これも非常に大事です。商品などには一時のブームがあります。最近で言えば、「メロンパン」や「ジンギスカン」など。
こういった業態でのフランチャイズ加盟は非常に危険です。なぜなら、ブームが去ると当然お客さんも去ってしまう可能性があるためです。
ブーム初期の段階でフランチャイズとして加盟できれば、開店してすぐに軌道に乗せることが出来るメリットもあるのですが、ブーム終了間際やすでにお客さんが冷めてしまった後に参入してしまうと、資金の回収も出来ず売上げが上がらないなどということも考えられます。
「あれ?」
って思う間もなく、お客さんが来ない。
「見学したときはあんなに繁盛してたのに!ヽ(`Д´)ノ」
となることも。
参入する業態の将来性を見て、一過性のブームなのか?それとも継続性があり、将来もある程度の売上げが見込めるか?そのあたりの見極めをしっかり行い加盟先を決めましょう。
これはフランチャイズの加盟を検討する企業の「理念・経営方針」です。
理念・方針が大切なのは、企業がどの様な考えで店舗などを運営しているのかを見る事が出来るからです。
これは例えていえば、彼氏や彼女と付き合っていくときに、将来どうしたいのか?例えばすぐに結婚したいと思っていたり、子供はいらないと思っていたり、よく話し合いますよね。
それと一緒です。
加盟店としてフランチャイズ本部と付き合っていく上で、何を目的に加盟店を増やしているのかをよく見極めましょう。自分達の会社のことだけを考えているのか?それとも加盟店と一緒に成長しようとしているのか?お客様のことを考えているのか?
この理念を見るだけで、その会社の体質などが見えてきます。
しかし、「1店舗でいいや」とか「別業態で複数店舗持ちたい」などと考えているかたも居るかもしれません。しかし、本部は儲かると分かったら、あなたの隣にも店を出してきます。
つまり、あなたのお店が予想以上に儲かってしまった場合、フランチャイズ本部はさらに売上げ拡大をしようと、直営店などを強引に開店させてしまうこともあるのです。
同じフランチャイズ加盟店といえど、個人で運営する加盟店から見れば、これは競合店です。
「え?そんなことあるの?」
と思う方がいるかもしれませんが、こういったことは頻繁に起こります。
本部は、商圏がどれぐらいに対して売上をどのくらいという基準を作っているところがほとんどです。つまり、あなたが加盟して儲かりすぎると「じゃぁーもう一店舗作って売上割れば、相対的に上がるね」と言ってくるのです。
つまり、
1店舗で1000万円より、2店舗で1100万円を本部は取るということ。
分かりますか?これ重要なんでもう一回言いますが。
1店舗で1000万円
よりも、近くにもう1店舗出して
1店舗 550万円 に売上を下げ(既存店)
+
1店舗 550万円 を新規出店する(新規店)
↓
2店舗で1100万円の売上
の作戦を取るということ。その方が仕入れの数も増えますし、配送が楽になったり、
相対的な売上、ロイヤリティーも増えるから当然なのです。(フランチャイズ用語でドミナント方式といいます)
ですから、売上が上がりすぎてしまうと、あなたが多店舗展開をする気がなければ、本部がやってきて、売上げをさらっていく可能性もあるという事なのです。
飽和しているコンビ二業界などであれば、それほど心配する必要は無いかも知れませんが、繁盛した際の多店舗展開などを考える場合には店舗数の多さや少なさだけで選ぶことは後々自分の首を絞めることにもなりかねませんので、フランチャイズ本部の方針などを聞き、よく検討してください。
これは店舗運営する上で必ず考慮しなければいけない項目です。ただ、間違がってはいけないのは、「本部ロイヤリティー安いから金銭的に楽になる。」と思ってしまうことです。安いのは安いなりにほとんどサポートも無いと考えた方が良いでしょう。
サポートと言ってもお店を運営するのは、基本的にご自分ですので、どの程度自分が楽できるか?(店舗運営以外を本部がサポートしてくれるのか?)と言うことが重要です。チラシの投稿や従業員の給与計算、税金など云々。
店舗の運営以外にやらなければいけない作業は結構あります。その余計な部分を
本部が如何にサポートしてくれて、業務が簡略化されているかといところをよく検討してみましょう。
補足として、スーパーバイザーというのは本部と加盟店の橋渡しのはずなんですがほとんど来ません。これは当てにしないほうが良いです。来るときはたぶん何か問題が
起きたときだと思っておいたほうが良いでしょう。(笑)
開業費用は要注意な部分が結構あります。
最終的に、いくら掛かるのか?本部が出してくる開業費用=初期投資ではないことがあります。詳しくは「開業費用のワナ」でご紹介していますが、加盟金とか保証金以外に店舗取得費用や土地などの費用なども別途加算されて、予定よりも膨らんでしまうことも多々あります。
この辺は、物件が決まっていない状態では、本部としても見積もりを出すのは難しいと思いますので、余裕ある資金を準備したほうが良いですね。
それと、自己資金ですべて賄えればいいのですが、どうしても足りない場合、借り入れ金も発生してきます。そうすると金利も発生しますので、月々の負担が変わってきます。その辺の事も考慮して、一般的に言われる3ヶ月は無収入でも食べられるだけの余裕をもっておいた方が無難ですね。
この辺を含めて、開業費用はギリギリではなく多めに見積もっていた方が、良いでしょう。当たり前ですよね。フランチャイズもりっぱな事業ですものね。