本部には騙されるな！
私が体験した本部の考え本部には騙されるな！＜ﾌﾗﾝﾁｬｲｽﾞﾌｪｱｰの注意点＞
フランチャイズフェアの使い方
フランチャイズフェアをご存知でしょうか？
加盟店を募集する企業と、加盟を希望する新規開業者、事業主がそれぞれのブースで説明を行うものです。様々なセミナーなども用意されているところもあります。
加盟を行う際は必ずこれらのフェアに参加し直接話を聞きましょう。
フランチャイズ・ショー＆ビジネス・エキスポ
アントレＦＣ＆独立開業フェア
さて、このフェアに参加するにあたり、以下の点に気をつける必要があります。
１．本部説明の半分は聞きながすべし！
２．具体的な数字の根拠を理解できるまで問うべし！
３．加盟店を紹介してもらうべし！
１．フランチャイズ本部説明の半分は聞き流すべし！
本部は開発の人間です。要は営業マンです。あなたが、加盟してくれる様に都合のよい数字を並べる危険もあります。大事なのは、自分が気になることをとことん聞くことです。相手の話を聞くよりも、こちらの持っている疑問・不安を解消してくれる担当者とお話をしましょう。こちらの言葉を理解せず一方的に話続ける企業の場合、 後々「言った、言わない」のトラブルとなることも考えられます。注意しましょう。２．既存店の具体的な数字の根拠を理解するまで問う！
フランチャイズ本部の担当者は、様々な数字をだして来ます。加盟金や保証金などは当然ですが、一番気をつけなければいけないのは、売上予測などの営業に関わる数字です。
*売上や利益など今まで聞いた事がない方の為に、下に簡単にご説明いたします。
【簡単な用語説明】
「売上」・・・物を売った金額の合計。通常月間。１日で出す所もあり。月商、日商など
「原価」・・・売り物を作るのに使う材料の合計。料理の場合の野菜、肉などがこれ。
高すぎる場合、利益が少なくなる。注意。
「営業利益（粗利益）」・・・売上から原価を引いた残り。
「経費」・・・人件費（バイト代など）、水光熱費（電気など）、支払家賃などの合計
「利益（純利益）」・・・営業利益から経費を 引いた残り。通常これがオーナーの取り分となる
さて、フランチャイズ本部の担当者はこれらの数字を出して来ますが、まず間違いなく標準モデルを出してきます。標準モデルとは通常各店の平均値なのですが、ほとんどの場合最高値に近い数字です。 良い数字を提示した方が加盟してくれるので当たり前です。（本来であれば、根拠のある正確な数字を上げるよう、公正取引委員会より指導をされています。）
ですから、この数字に惑わされず「これが最高売上げ」と理解しておきましょう。ほとんどが営業を開始した時点で、標準モデルを下回ります。例外も当然ありますが、大きな期待は、加盟後の落胆、自信の喪失につながります。低めの予算で、店舗利益、売上げなどを検討しましょう。
３．加盟店を紹介してもらうべし！
一通り疑問・不安を聞いたら、必ず既存店（営業している加盟店）を紹介してもらいましょう。紹介を渋るところはどんなに良く見えても絶対に加盟してはいけません。
また、直営店ばかり紹介するところもやめておきましょう。直営店は、社員が見ていることがほとんどですので、疑問を聞いたとしてもオーナーの本音とは程遠いものとなります。
紹介してもらう条件として
・オーナー店舗である。
・複数店紹介してもらう。
・日時の指定などがない。（営業中の為、時間などは例外）
・本部の人間の同伴がない。
以上を踏まえて紹介をお願いしましょう。
ただ、ほとんどが繁盛店を紹介してくれるはずですので、その店舗以外にも抜き打ちで訪問してみるのも参考になります。繁盛店と不振店の良いところ、悪いところや落差を目の当たりに出来るはずです。
紹介店舗へ行く時の注意点もご一緒に。
- オーナーに会う場合、事前に連絡をいれ休憩時間などに訪問する。
- 店舗だけの様子見の場合は、連絡無しのほうがべスト
- 苦労している点、逆に楽しいと思える点など、いくつか質問を考え、営業の邪魔にならない様に気をつける。
以上を踏まえ、フランチャイ本部が言うことだけを鵜呑みにせず、自分できっちりと納得がいくまで検討してみましょう。
当然ですが、家族などには必ず相談し、より多くの第３者の意見を聞くことも大事です。独立に夢を膨らませているあなたよりも、家族は非常に冷静ですので、 悪い点をズバズバ指摘してくれます。
フランチャイズ加盟後、家族に言われたことが間違いではなかったと、後になって気が付くこともありますので、言い分に耳を傾け焦らず無理をしないことも成功するための第一歩となります。